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ホワイトニングについて①

2015年09月10日

「歯の構造とホワイトニングのメカニズム」

最近歯の色を気にされる方が多くなってきたように思います。皆様の中にも歯を白くするためにホワイトニングをされたことのある方、現在されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は歯の黄ばみとホワイトニングのメカニズムについてお話させていただこうと思います。

歯の表面は人体で最も硬いと言われているエナメル質で覆われていて、それより深い部分に象牙質がありさらにその中心部分に歯髄(歯の神経)があります。

エナメル質は年齢を重ねるごとに次第にすり減って薄くなり、一方で象牙質は薄くなったエナメル質の代わりに歯髄を守るための反応として厚みを増していきます。

歯の表面のエナメル質の色はもともと白色ではなく半透明で下層にある象牙質の色が黄色みがかっているために年齢とともにエナメル質が薄くなることにより次第に象牙質の色(黄色)が目立つようになるのです。

これが年齢による歯の黄ばみ現象です。

エナメル質は小柱構造(小さな柱が束になっている状態)のためどうしても光が透過しやすく、象牙質の色が見えやすくなっているので歯は黄ばんで見えてしまいます。たとえエナメル質の中の着色物をすべて白くしたとしても象牙質の色が透けて見えてしまうのです。

ホワイトニングをすることによりエナメル質の中の着色を漂白するだけではなくエナメル質の小柱構造で光を透過しやすい構造も変化させており、その結果くもりガラスのようなマスキング効果と呼ばれるものを得ることができ、それにより光の乱反射を起こし象牙質の色を目立たなくしているのです。

次回からホワイトニングの種類についてお話します。

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桑幡歯科医院